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メッセージ返信。

Category : 返信



「あたしら憂鬱中学生」のほうにメッセージが届いていたので返信を。
あと関係ないけどウェブ拍手のウインドウを検索窓と間違えて単語を入力しちゃうひとが続出中。なかなか気づかず削除が遅れがちなので、えっちな単語を入力したら恥ずかしいです注意(何)。

>伊藤梨加さん
メッセージありがとうございます。
学校の課題ですか~、僕の時代にはなかった授業です。将来の夢に小説家、素晴らしいと思います。
参考になるかわかりませんが、質問に答えていきます↓以下にて。
 
①仕事の内容
小説を書きます。
具体的に言うとまず自分でスケジュールを組み(日本ではマネージャー制度がないので基本的にスケジュールは自己管理です)、「この期間(〆切まで)に商品レベルの完成原稿を仕上げます」と企画をたて、編集者に提出します。
その企画が商品になりそうか(売れそうか、ページ数はどのぐらいで値段はこのぐらい、部数はこのぐらいだから採算はとれそうとか云々)、編集者は企画会議にかけ、OKだったらこちらに「書いていいよ」と伝え、打合せをしてから執筆を開始します。
僕の場合はその後、資料を集めつつ下書きを制作します。下書きをつくるとだいたいのスケジュールが読めるので、一日ごとに何ページ書けば間にあうのか計算してノルマを設定し、仕上げます。
原稿が完成したら(〆切ぎりぎりでなければ)推敲してから提出、編集者が確認し、打合せをしてから改稿、「これでOK」と判断されたらゲラ(誤字脱字などを確認するための、本になる前段階の印刷原稿)を確認。
ライトノベルの場合はこのあたりで絵師さんにイラストを頼み、仕上がってきたものを確認して設定と祖語がないかチェックしたりもします(キャラデザインだけはプロット段階でしてもらうこともあります、とにかくスケジュールに余裕がない場合が多いので、ライトノベルは)。
ゲラを確認したら、ライトノベルの場合は「あとがき」やらプロフィール欄やらを制作し、とりあえず著者の仕事はお終いです。次の企画を考えます。
基本的にはこの繰りかえしです。
一般文芸や漫画原作の場合はすこしちがうのですが、今回は割愛します。
ひとによってはサイン会やら対談やらもありますが、あんまりギャラがよくない気がする、宣伝になればいいやぐらいの気持ちで受ける場合が多いような。
 
②必要な学歴・資格
ありません。
すでにプロ(本を出版している)だと、新人賞などの応募に制限がある場合があります。
 
③就職する方法
ライトノベルでは、ほとんどすべてのレーベルが公募している(そのレーベルの名前と新人賞、で検索するとでると思います)新人賞に応募するのが一般的です。
すでに他業界で(シナリオライターなどで)働いている場合は、そこを飛ばしていきなり持ちこみなどをする場合もあります。知人の作家に紹介される方法も。
あとアマチュアで立派な実績をだしていると、編集者が「プロでやってみないか?」と勧誘する場合もあるそうですが、少数派です。
 
④あなたが今の職業を選んだ理由
他に取り柄がなかったからです。
学校のお勉強やスポーツなどでは優秀な姉にひっくりかえっても勝てず、「これなら負けない!」と思ったものが、ずっとつづけていた「小説を書くこと」でした。
ちょうど大学受験のころだったのですが「これが俺の受験勉強だ!」とか言って勉強せずに小説ばっかり書いてた…(真似しないでください)。
 
⑤仕事をしていて楽しいこと・嬉しいこと
楽しいことや嬉しいことばっかりです。
「好き」を「仕事」にできたので幸せいっぱいです。
いちばんは、やっぱり自分が考えた物語が奇跡的にじょうずに書けてるときの、瞬間瞬間です。あたい、生きてる! と思います(何)。
 
⑥仕事をしていてつらいこと
つらいことはあまりないです。基本しあわせなお仕事です。
ただ知りあいの作家さんの訃報を聞いたりすると、しばらく落ちこみます。あと、たまにいる、働いてくれないひとといっしょにお仕事すると、どちらかというと精神的に疲れます…。
 
⑦プロとしての意識
資格のないお仕事ですので、最低、商業レベルに達している作品を定期的に仕上げつづけることが責務です。そのための努力を惜しんではいけないと思ってます、精進あるのみ。
あと、健康管理。「風邪ひいて原稿が遅れました!」とか言ったら容赦なく次の仕事がなくなる…。
常に仕事であるということを自分に言い聞かせ、関係者のみなさんに失礼のないように原稿をつくっていきたいです。
 
⑧この職業を目指す私たちへのアドバイス
優等生的な返答をすると、若いうちにいろんな経験を積みよく遊び本を読み、家族にも迷惑をかけないようにきちんと学校の成績をとり、安定した職業についてからじっくり長い時間をかけて実力を高めてくださいませ。
本音を言えば、日本じゃそうそう飢え死にすることもないんだから学校も仕事も捨て去って東京の家賃一万円ぐらいのところで食うための最低限のアルバイトをしつつ、書いて書いて書いて書いて小説漬けになってほしい、小説のためにすべてを犠牲にしてほしい。
まぁ、極端なこと言いましたが、あまり周りを気にせずに自分のペースで楽しい楽しいと思いながら書いてたら、いつのまにか小説家になってると思いますよ。
という感じでした。
 
私的な質問について。
自分のなかのイメージを100%原稿に反映するのはプロでも無理です、たいてい、考えてるときがいちばん「面白い作品」です。実力がともなわずに、「こんなんじゃないのに!」と焦ることばかりです。
コツというか、とりあえず技術を高めることではないでしょうか。語彙を増やせば書けることも増え、表現の幅が広がればあなたのイメージに近づくでしょう。イメージを完全に文章化することは難しく、それを読者さまに「伝える」ことはもっと難しい、小説家が永遠に追及しつづけなくてはいけないテーマなのではないでしょうか。
 
という感じでした。
ご参考になれば幸いです。
 

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プロフィール

日日日

Author:日日日
小説家。漫画原作者。
1986年7月29日生まれ。
奈良県出身、都内在住。

【受賞歴】
「第6回エンターブレインえんため大賞」佳作

「第8回角川学園小説大賞」優秀賞

「第1回MF文庫J新人賞」編集長特別賞

「第1回恋愛小説コンテストラブストーリー大賞」大賞

「第4回新風舎文庫大賞」大賞

「第9回Sense of Gender賞」大賞

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